リボンハーツ_ギフトカタログ_2023
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原料の種類に合わせて選ばれる加工法は、繊維の特性を左右する大切なファクターです。長い歴史とともに育まれてきた職人たちの技によって、ここちいい肌触りや高い耐久性を備えた繊維が生み出されます。日本における2大タオル産地として知られる「愛媛・今治」「大阪・泉州」。寝具においてもそれぞれに受け継がれる製法と匠の技は現代へと受け継がれ、世界に通じるブランドとして確立されています。個性を生む[製法]とは?普通の織物よりも糸数が多く職人技術を必要とする六重織り。6層の糸を複雑に織り込むことで、ふっくらした厚みと高い耐久性が生まれます。6重にしっかりと織り込まれており、頻繁に洗ってもふんわり感が保たれるので、長く清潔に使うことができます。繊維が細く繊細で、甘撚りで紡いでいるため肌触りはとても柔らかなのが、インドで生産されるハイブリッドコットン長綿シャンカール6の特徴です。中でも、艶やかな光沢と上品な色調、しなやかなドレープ性を持つシャンカール6スーペリアルは、インド綿の最高峰に位置付けられる逸品です。6枚重ねの糸が絡み合うので、繊維がほつれにくく長期間柔らかさをキープします。不純物を取り除き、柔らかさと吸水性の2つを両立。掲載ページP.159掲載ページP.162掲載ページP.162ふっくらした6重織りガーゼ肌合いの良い今治タオルを支えるのが、京友禅の加茂川や加賀友禅の犀川と並ぶ、蒼社川の「名水晒」。蒼社川の伏流水は硬度が低く染色に適しており、今治の織物業を古くから支えてきました。清らかでやわらかな水に晒すことで、今治タオルならではのふっくらとした優しい肌触りが生まれます。高縄山系に源流を持つ今治平野を流れる蒼社川は、硬度が低く染色に適した水質。今治タオルを生む名水・蒼社川晒し最高級品質を誇るインド綿[今治][泉州]2大産地が紡いだ歴史高級タオルとして認められている今治タオルの始まりは今から100年以上前の明治27年と伝えられています。安価な海外繊維の台頭とバブル崩壊の影響を受け、日本の繊維業界は一時的に低迷しますが、ふわふわの使い心地と高い吸水性が長く続く機能性が日本だけでなく海外からも評価され、今に受け継がれています。明治の頃、「赤ゲット」とよばれた輸入毛布は肌ざわりも柔らかく、そのあたたかさは庶民の憧れのまと。その値段も高嶺の花でした。この品質を目指して開発されたのが「泉州毛布」の技術です。牛毛を使った服地からスタートしたチャレンジは羊毛寝具へと変遷し、国産高級毛布の草分けとなりました。シンプルで日本らしいデザインのロゴマークが表すのは、産地と品質、そしてお客様に対する強い想い。佐藤可士和氏監修で生まれたマークは、国内外に広く浸透しています。異常な輸出ブームのピークが過ぎて落ち着きを見せる頃、国内需要が延び始めるのと同時に綿毛布から羊毛布へ生産の移行が始まりました。そこから現在、泉州毛布メーカーは、高付加価値化、機能性、デザイン性を追求し、消費者ニーズに応えられるよう研究・開発をおこなっており、全国シェア90%と日本唯一の毛布産地として発展し続けています。バブル崩壊を機に低迷していた今治タオルのブランドを再構築する目的で、2006年「今治タオルプロジェクト」がスタート。プロデューサー佐藤可士和氏によるブランディングで、ニューヨークホームテキスタイルショーでグランプリを連続受賞するなど、ワールドワイドなブランドへと飛躍を遂げています。なかなか「赤ゲット」の品質に近づけなかった牛毛布にでしたが、少し遅れて開発された綿毛布が日清戦争の影響を受けて中国大陸で人気に。低価格の綿素材が嗜好に合致し市場が大きく拡大します。綿毛布の輸出ピークは大正時代まで続きました。泉州毛布は、まず世界を相手にその名声が認められたのです。今治タオルの歴史泉州毛布の歴史『今治タオルの証』『高品質で安心の国産毛布産地』今治タオル再生プロジェクト牛毛布から綿毛布への変遷[ 今治 ][ 泉州 ]※カタログの販売期間中でも、パッケージデザインや内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。洗剤ソープ入浴剤オリジナルノベルティー和陶器洋陶器ガラス・漆器タオル寝装品繊維雑貨ファッションキッズ&ベビーヘルス美容家電製品アウトドアスポーツ防災・防犯ステーショナリーおすすめアイテムカタログギフトキッチン金物キッチンツールフーズ雑貨インテリア101テキスタイル/特集

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